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剥離

 今年失敗したウレタン塗装。従来の塗料から新しい塗料に
意味無く交換したのも段取りが悪かったのだが自分なりに
原因を分析してみた。

僕の場合下地をセルロースセメントで固め2液型ウレタン
塗料で塗装した後に2液型ポリウレタンでトップコートする
のが基本作業です。

ホログラムシールを使用する場合水性ウレタンを使用したり
1液型ウレタン塗料も使用する場合もあるが最後のトップ
コートの基本は同じ手法である。

同じ成分の相性が合う塗料なら剥離は先ず起こり難い。
当店のルアーですと自動車用の2液型塗料を使用している
(シルバーメタリックシリーズや単色の黒や黄色など)
カラーは先ず剥離は起きた事が無い。

他の手法の場合ですと
「下地をセルロースで固め塗装をラッカーでトップコートも
クリアーラッカーで」
と言う場合トップコートの剥離は起こり難いものの衝撃には
弱く塗料自体が年月と傷で剥離して行く過程が想定される。
ぶつけた場合ペコッと凹凸が発生するルアーはこの手法が
多いと思われる。オールドルアーのような朽ち果て方で
味わいのあるルアーを作るのには向いている手法である。

「下地をプラサフでカラーをラッカー塗料でトップを2液型
ウレタンで塗装する場合」
ラッカーと2液型ポリウレタンは従来成分の違う塗料なので
塗料の密着は良くないと考えられる。密着させる為には
1回目のウレタンを濃く薄くまばらに吹き付けるとか
ラッカー塗料の脱脂を行うとかペーパーを掛けて荒どきして
おくとか密着させる為の成分の塗料を吹くとかビルダーさんに
よって試行錯誤して色んな手法が取られているようだ。

比較的この手法で作られたルアーは下地の凸凹が綺麗に
修正できない場合が多く長年経過するとプラサフの肉やせで
ルアーの形状も凸凹になる。衝撃に弱く卵の殻が壊れる
ように皮膜が剥げて行くのが特徴でもある。でも反面
比較的量産に向き個数が作れるという作業能率的には
良い面も考えられる。

他にも色んな方法と塗料があるが説明は割愛します。

それでは僕の場合はどうだろう?ルアーを作り始めた頃は
下地をクリアーラッカーでラッカー塗料で塗装して1液型
ウレタンでトップコートする。フラットサンダーの初版は
これで作られている。長い何月を経過するとルアーが黄色
に変化してくる。趣味で作る場合は良いとしても売り物と
してはどうか?無知ならでは出来た技だろう。。

それから色んな塗料を使用して勉強した。事実を書けば
全て自動車用の2液型ウレタン塗料を使用している訳では
ない。

僕の場合1回の出荷で色んなカラーを吹きたいので作業の
能率や効率を考えると比較的乾燥が速く塗料の皮膜が強い
ラッカー塗料も良く使う。他のビルター様も多く使われて
いる入手も安易でポピュラーな塗料です。

僕の場合ラッカーは「カンペ工作用ラッカー」「FOK
藤倉応用科学」「Mrカラー」を使用している。
ウレタンとの密着が悪く剥離してしまう原因になるのが
このラッカー塗料です。

「カンペ工作用ラッカー」はウレタンとの密着は良いが
塗料の粘度が強く口径の大きいエアブラシでないと
使い辛いと言う感じがする。薄めるラッカーシンナーも
相性の合う物を限定して使用する必要がある。

「FOK藤倉応用科学」「Mrカラー」はMrカラーは
FOKが作っている?と思われるので同じ成分みたいです。
その証拠に「FOKとMrカラーを混ぜても全く問題が
無い」と言う事実がありますしカラーの隠ぺい力が強く
プラモデル用の塗料としての性能が高いのがうなづける。

しかしこの塗料はウレタンとの相性が悪くシンナーの
成分次第では黒を吹いても灰色にぼやけたり白化する
事も多々あり使用には慎重を要する。特に梅雨時期の
使用には注意が必要。

そう今回失敗したのは梅雨時期でこのMrカラーを
使用したものが全て剥離を起こしてしまったのです。
マスキング塗装したが手袋をしていたし脱脂も綿密に
行った。湿度は高かったが適応範囲だったと思う。

それでは何が問題だったのか?
僕はラッカー塗料の上にウレタン塗料を吹く場合
「マルチミッチャクロン」と言う塗料を使用する。
まぁ荒技だが比較的剥離を起こし難くなりますし
ホコリ吸着だけ気をつければ売り物としても問題
ないレベルに作り上げる事は可能です。

この「マルチミッチャクロン」ですが取り扱いが
難しく「マルチミッチャクロン」を吹いて乾燥
までの時間は夏が15~20分 春秋は20~30分
冬は1~2時間 以内にトップコートをした方が
無難とメーカーの説明文章には指示がある。

でもこれが梅雨時期だと違ってくる。
乾かなくても悪いし乾き過ぎでも悪い。
非常に微妙なデリケートな設定レベルが必要な
感じだったように思います。

「マルチミッチャクロン」と新しいウレタンとの
噛み合いも非常に悪かったようです。
商品に吹く前に自分用のルアーに吹いた時は問題が
無かったのですが本番でミスってしまいました。

ウレタン塗料は開封してから比較的早く使い切り
しないと硬化不良を起こす原因になる場合がある。
「マルチミッチャクロン」を大缶で買いもう
4年は経過する。塗料が古くなっているのにも
原因があるのかも知れない。。

もうルアーを作り始めて7年以上になる。今まで
総数で3000個は作っていると思う。プロなら
恥じるべき失敗であるがウレタンだけはコレは
絶対!!!と言う物に出会えてない現状がある。

ルアー専用ウレタンと言うのが塗料メーカーに
問い合わせても「無い」と返答が帰ってくる
事実が裏付けている。他の物を応用して使うしか
ないのです。

それぞれビルダーさんによって試行錯誤して
ウレタンのトップコートは吹かれている。
それぞれ拘りがあってこれが一番良い方法と
言うのは本人が満足する以外にないものだと
最近そう自分に言い聞かせるようになりました。

長文で私用記事で失礼しました。。
これから創める新規のビルダーさんに少しでも
参考になれば良いと思いこれからも機会を見て
自分なりの見解を書いて行くつもりです。

釣り業界も最大の低迷時期。。
もっともっとセンスがある若人(新人)が現れて
トップウォーター業界をドンドン盛上げて欲しい
ものです。オジサンはそう切に願ってます(笑)









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